戦略とインテリジェンス

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2013年 12月 01日

東日本大震災

木村英昭『官邸の100時間 検証 福島原発事故』岩波書店、2012年。
38ー42頁
「危機管理センターの中二階が原発事故の情報収集と判断をする拠点となった。しかし電話が2本しかなく、ファックスもなく、携帯も圏外だった。東電本店から情報が即座に入らず、テレビから原発事故の情報を得るしかなかった。」「午後9時、班目委員長が官邸に来たが、肝心の原発の図面が無く、情報は何も入ってこなかった。」「班目委員長にとって情報はテレビと記憶だけだった。班目「保安院の事務局はどんどん情報の伝令をとばすべきだったがまったくこなかった。あの時保安院は消えてた。」」
130頁
「12日午後に1号機で起きた水素爆発について、菅が手に入れることができた確実な情報は日本テレビで午後4時49分から放送された福島中央テレビの撮影映像だけだった。」

当時の意思決定に情報という要素が決定的に欠けていたことが窺える内容です。
そもそもインフォメーションが無ければインテリジェンスどころか状況把握すら出来ないので、いざという時に備え、無駄とも言えるぐらいのインフォメーション収集の態勢を整えることが必要ということなんでしょうね。
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by Imperialnavy | 2013-12-01 00:35 | インテリジェンスの失敗 | Comments(0)


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