戦略とインテリジェンス

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2013年 11月 25日

日本軍における情報軽視の要因

黒野耐『参謀本部と陸軍大学校』講談社現代新書、2004年、77頁。

「(明治陸軍に戦術を教えたメッケルの)戦術教育では、想定のなかで判断するために必要な情報があらかじめ示されているため、実戦において必要な情報をみずから獲得しなければならないという感覚が希薄になる。このことが陸軍の作戦主導、情報軽視の傾向をつくったものと思われる。」

吉田俊雄『大本営海軍参謀 最後の証言 海軍の知恵と心』光人社NF文庫、2012年、66頁。

「注意深く(海軍の)図演、兵棋の経過を見ていると、そこに大きな落とし穴があったことに気づかされる。一言でいうと、「情報収集に消極的な姿勢しかとっていない」ことである。積極的に、自らの手で、努力をして、収集し判断しなくても、「情報」はいつでも、適時適切に、図演、兵棋の統監から与えられる、ということである。」

陸海軍大学校などの演習訓練において情報の収集や分析が訓練されていなかったことが情報軽視につながったというものです。まぁ、教育や訓練の欠陥だけで情報軽視という負の「組織文化」が出来上がったわけではないとは思いますが・・
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by Imperialnavy | 2013-11-25 23:01 | インテリジェンスの失敗 | Comments(0)


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