戦略とインテリジェンス

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2013年 11月 18日

国家間関係の三つのレベル

高坂正堯『国際政治 恐怖と希望』中公新書、1966年、19頁

「各国家は力の体系であり、利益の体系であり、そして価値の体系である。したがって、国家間の関係はこの三つのレベルの関係がからみあった複雑な関係である。国家間の平和の問題を困難なものとしているのは、それがこの三つのレベルの複合物だということなのである。」

ジョセフ・S・ナイ、デイヴィッド・A・ウェルチ『国際紛争 理論と歴史 原書第9版』有斐閣、2013年、406~407頁。

「グローバルな情報化時代にあっては、パワーは、垂直のみならず水平にも展開される複雑な3層のチェス・ゲームに似たパターンで、諸国家間に分布している。政治・軍事問題をめぐる最上層のチェス・ゲームでは、軍事力は唯一の超大国たるアメリカを中心にもっぱら単極であるが、経済問題をめぐる2層目では、アメリカは覇権国や帝国ではなく、ヨーロッパが足並みを揃えて行動する時には、対等の立場で交渉しなければならない。(中略) 政府の統制の届かない国境を越えた脱国家的関係という最下層のチェス盤では、銀行家からテロリストにいたるさまざまな主体が活動していて、パワーは広く分散している。」

似たような内容だったので並べてみました。

・力の体系―政治・軍事に関する最上層のチェス盤
・利益の体系―経済に関する2層目のチェス盤
・価値の体系―脱国家的関係に関する最下層のチェス盤

こうした見方でもって国際情勢を見る必要があるということです。
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by Imperialnavy | 2013-11-18 22:05 | 戦略インテリジェンス | Comments(0)


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