戦略とインテリジェンス

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2013年 11月 04日

19世紀における指揮官の三つのタイプ

Huw Davies“Intelligence and the Art of Command,1799‐1945”Intelligence and National Security,vol.22,No.5,Oct 2007,pp.594‐595.

「19世紀の軍指揮官は次の三つのタイプのいずれかに当てはまるといえる。
第一のタイプは、インテリジェンスの重要性を理解している指揮官であり、自らの意思決定のためにインテリジェンスの収集と分析に力を注ぐ指揮官である。
第二のタイプは、インテリジェンスが意思決定に有用であることは理解しているようではあるが、収集と分析に費やすお金と労働力のコストがインテリジェンスがもたらす利益と釣り合うかどうかは疑わしいと考える指揮官である。
第三のタイプは、インテリジェンスをすべてにおいて重要であると見なさず、インテリジェンスを利用することを考慮しない指揮官である。」

太平洋戦争時のニミッツ提督は、戦略的意思決定におけるインテリジェンスの重要性をよく理解していたといわれるので(Layton“And I was There”p.357)、このうちの第一のタイプであったといえそうです。
一方、日本海軍の指揮官はどうだったのでしょう。日本海軍は情報を軽視していたと言われますので(小谷『日本軍のインテリジェンス』119‐136頁)、どちらかというと、第二、第三のタイプが多かったのではないでしょうか。ちなみに、こうした19世紀型指揮官のタイプは、インテリジェンスに対する十分な教育がなされていない軍隊であれば、21世紀の今でも見かけることができそうです。
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by Imperialnavy | 2013-11-04 11:27 | リーダーとインテリジェンス | Comments(0)


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