戦略とインテリジェンス

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2013年 11月 02日

情報技術は摩擦を消滅させるか

片岡徹也編『軍事の辞典』東京堂出版、2009年、72〜74頁より
「テクノロジー、とりわけ偵察衛星やIT技術、精密誘導兵器システムの発達によって、これからの情報化時代の戦争の姿は一変し、戦争における「摩擦」は消滅するのではないかという議論が、湾岸戦争の米軍の勝利を根拠に浮上してきた。だが湾岸戦争を仔細に点検すると「摩擦」はあらゆる次元に存在していた。(略)「摩擦」は戦争の構造的要因である。行使される兵器装備の側にではなく、行使する人間の側に、より根源的な「摩擦」が発生する要因が存在する。(略)情報技術の発達によって必要な情報のすべてを入手し、「戦場の霧」を晴らせ、戦争から一切の「摩擦」を排除することは不可能だという結論になる。「摩擦」が生ずるのは技術の問題というよりも、人間の問題なのである。」

人間の認知能力を改善することが、摩擦を減らすことにつながるということですね。従って認知的側面を考慮した情報分析の手法が、摩擦という概念を通してみても重要であることがわかります。
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by Imperialnavy | 2013-11-02 14:46 | 戦略全般 | Comments(0)


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