戦略とインテリジェンス

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2013年 11月 09日

作戦インテリジェンスに必要な戦略インテリジェンス

エドウィン・T・レートン『太平洋戦争暗号作戦 アメリカ太平洋艦隊情報参謀の証言 上』毎日新聞外信グループ、1987年、330頁より
「真珠湾攻撃直前の一週間、キンメルと私が直面していた最大の問題は、日本の政策の本当の狙いを事実に即して評価することだった。われわれはそれを外交的な背景を何も知らずにやらねばならなかった。」「平和な最後の週に、われわれは四、五回にわたり、日本軍の攻撃目標の不確実性に決着をつけようと試みた。しかし、われわれが判断に苦しんだのは、東京の全体的な政策意図に関する外交情報をもっていなかったことであり、また、米領だけが攻撃を受けた場合、大統領がいったいどんな命令をわれわれに出すのか判然としないことだった。」

敵の政策などに関する戦略インテリジェンスや味方の方針が分からなければ、作戦インテリジェンスは成りたたないことを示した事例です。戦略、作戦、戦術という戦争のレベルによって、インテリジェンス組織が分割され、ストーブパイプとなると、こうした弊害が出てくるのでしょう。従って、戦略・作戦という区分にこだわることなく、情報の共有を図ることが何よりも大事だと思います。
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by Imperialnavy | 2013-11-09 21:34 | 作戦・戦術インテリジェンス | Comments(0)


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