戦略とインテリジェンス

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2013年 11月 04日

軍事作戦におけるインテリジェンス

Michael I. Handel,Intelligence and Military Operations,CASS,1990,pp.65-66.

「インテリジェンスは戦争において極めて重要であるが、闘争や勝利に必ずしも不可欠というわけではない。最良のインテリジェンスがあっても力無しでは無力であるが、軍事的な力があればインテリジェンス無しでも高いコストを払いつつその目的を達成することができる。」「インテリジェンスは戦略のレベルと高い作戦レベルにおいて最も価値があり、明確な力を発揮する。低い作戦レベルでは、イベントは早く進むので、しばしば正確なインテリジェンスであっても、それが戦闘の方針に及ぼす影響は時期を逸したものになる。インテリジェンスは戦闘開始前において最も貢献するものであり、それは、敵の戦力組成や意図、装備、パフォーマンス、防御システム、モラルなどに関する最良のデータを提供することでなされる。」

テンポが極めて早い作戦や戦術のレベルでは、いくら良質のインテリジェンスであっても、役に立たない場合があるということですね。そして、それを補うのが経験に基づく直感やすぐに使えるインフォメーションということでしょうか。また、インテリジェンスの最大の役目はハンデルが言うように、何か事を起こす前の状況説明や見積りにあるということでしょう。ちなみに、戦略、作戦、戦術という戦争のレベルはソ連において定式化され、エドワード ルトワックが提唱した概念であり、欧米の軍隊ではこの概念でもって軍事を考察しています。
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by Imperialnavy | 2013-11-04 10:12 | 作戦・戦術インテリジェンス | Comments(0)


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